menu

農学研究科とタイ・カセサート大学らが第7回共催シンポジウムを開催

投稿日: 2025-01-10

京都大学農学研究科とタイ・カセサート大学の第7回共催シンポジウム「The 7th KU-KUGSA  Symposium on “Food, Environment and Life for the Next Generation: Science and Technology for Bio-Circular-Green Economy”」が12月10日および11日、京都大学農学研究科で開催されました。

本学とカセサート大学は1984年に大学間学術交流協定を締結し、長期にわたり互恵的な関係を築いてきました。カセサート大学はタイで3番目に古い国立大学であり、本研究科とは共同研究、ILASセミナー(海外、旧国際交流科目)、交換留学、またダブルディグリープログラムなど多方面での盛んな交流が進められています。本シンポジウムはこのような両大学の協力関係に基づくもので、第1回(2015年12月)、第3回(2017年12月)、第5回(2019年12月)と第6回(2023年12月)はカセサート大学で、第2回(2016年12月)、第4回(2018年12月)は本研究科で開催されています。

これまでのシンポジウムは本研究科とカセサート大学の二者間での共催でしたが、今回のシンポジウムには、更なる交流の発展を目的に、初めてタイ・コンケン大学、マヒドン大学、メーファールアン大学、また、アイルランド大学ダブリン校および駐日アイルランド大使館からも参加があり、本研究科からは20名を超える参加がありました。

初日は、田尾龍太郎研究科長による歓迎の挨拶によりシンポジウムが開会しました。基調講演では、駐日アイルランド大使館Eoghan Murphy参事が「Solving problems: role of science and responsibilities from policymakers」について、ならびにタイ カセサート大学学長補佐のKornsorn Srikulnath準教授が「New horizons: Advancing economic resilience and KU’s 9S-Curve Vision」について演説されました。

続いて、今枝咲季子職員による「京都大学農学研究科における交換留学プログラムの紹介」があり、参加大学の教職員らは熱心に聞いておられました。記念品の贈呈と記念写真の撮影を経て、開会式は終了しました。

開会式後は各研究分野別に研究発表が行われ、参加大学合わせて35名がそれぞれの研究内容についてプレゼンテーションを行い、活発な議論が交わされました。

研究発表が行われている中、カセサート大学と京都大学農学研究科との間で、ダブルディグリープログラムにおける更なる発展に向けた中身の濃いディスカッションが行われ、より充実したプログラムが期待されるところです。当方からは、栗山 浩一副研究科長、樋口 浩和教授、上髙原 浩教授、今枝 咲季子職員が参加しました。

初日の研究発表後には、旧演習林ラウンジにてウエルカムディナーが実施されました。樋口浩和教授のウエルカムスピーチで幕を開け、分野横断型の活発な交流が行われました。

2日目のエクスカーションでは、京都大学博物館を見学後、時計台記念館や歴史展示室を案内し、京都御苑と京都府立植物園を見学するなど、分野を超えた更なる交流の場を設けることができました。研究発表の場だけでなく、休憩時間や昼食会・夕食会においても参加者の間で交流が深められる様子が伺え、今後も参加大学や関係者間での協力関係が大いに期待できるシンポジウムとなりました。

 

農学研究科 田尾龍太郎研究科長による開会挨拶

中庭にて記念写真

駐日アイルランド大使館Murphy参事による
基調講演の様子

カセサート大学SRIKULNATH学長補佐による
基調講演の様子

カセサート大学とのダブルディグリープログラムに
関するディスカッションの様子

樋口浩和教授によるウェルカムディナーでの
オープニングスピーチの様子

京都大学キャンパスツアーの様子

エクスカーション(京都府立植物園)の様子