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農学研究科とタイ・カセサート大学が第2回共催シンポジウムを開催

投稿日: 2016-12-15

2016年12月6日および7日、タイ・カセサート大学と京都大学農学研究科の共催により、第2回「KU-KUGSA Symposium on “Food, Environment and Life for the next generation”」が開催され、両大学から計70名を超える教職員と学生の参加がありました。

本学とカセサート大学とは1984年に大学間学術交流協定を締結し、長期にわたり互恵的な関係を築いてきました。カセサート大学はタイで最初の農業大学として設立された側面もあり、そのため本研究科とは共同研究、国際交流科目、交換留学、またダブルディグリープログラムなど多方面での交流が進められています。本シンポジウムはこのような両大学の協力関係に基づくもので、第1回は2015年12月にカセサート大学で開催されました。

第2回となる今回は、1日目の午前に基調講演を含む開会式、午後に研究分野ごとの分科会が実施されました。開会式は宮川恒研究科長(生物調節化学)とChongrak Wachrinrat学長代行の挨拶に始まり、続いてSutkhet Nakasathienカセサート大学農学部長、Supamard Panichsakpatana同大学名誉教授および伊庭治彦准教授(経営情報会計学)が基調講演を行いました。Panichsakpatana名誉教授は講演の中で両大学の協働の歴史を紹介しつつ、今後も持続的な関係の発展を望む旨を表明し、宮川研究科長および縄田栄治副研究科長(熱帯農業生態学)もこれに賛同しました。

午後の分科会では、双方の研究者がそれぞれ発表とディスカッションを行い、具体的な学術交流を深めました。また、分科会と並行して、Wachrinrat学長代行らは本学の山極壽一総長および稲葉カヨ理事・副学長を表敬訪問し、両大学が今後連携を一層深めるうえでの方向性について意見を交換しました。

2日目は本学の木津農場を中心にしたコースと、京都の北山エリア等を回る林学関係コースの2つに分かれて、見学会を実施しました。木津農場の見学では、透明な太陽光発電パネルや光センサー選果機など、先進的な技術と環境への負荷軽減を両立した設備がカセサート大学関係者の関心を集めました。

2回のシンポジウムを通じ、カセサート大学と本研究科との連携は、範囲と深度の両面で従前以上に発展しつつあります。なお、本シンポジウムは、両大学の協力関係の成果および更なる進歩の礎として、今後も継続して開催されることが期待されています。


左から、Wachrinrat学長代行、宮川研究科長

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開会の挨拶を行うWachrinrat学長代行(左上)
ならびに基調講演を行うNakasathien農学部長(右上)、伊庭准教授(左下)およびPanichsakpatana名誉教授(右下)


開会式会場にて

分科会の様子
分科会の様子

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山極総長、稲葉理事・副学長を表敬訪問


木津農場見学の様子