427 views
menu

カーボンニュートラル・ネットゼロ実現に向けた研究を紹介します

 

京都大学農学部・農学研究科では、様々な脱炭素に関する研究に取り組んでいます。

研究テーマ名 概要 代表者氏名 関連URL 学科・専攻名
温帯落葉樹木の冬芽休眠機構解明とその制御 脱炭素社会実現の過程で生じる地球環境変動が温帯落葉樹木の冬芽の休眠に及ぼす影響を解明し、さらに地球環境変動により生じる悪影響を回避し、最小限にするための人為制御技術の開発に向けた休眠機構解明に取り組んでいる。 山根 久代 関連ページ①

関連ページ②

資源生物科学科・農学専攻
セルロースを基盤とする機能性材料の創製 木材の主要成分であるセルロースは光合成産物であることから環境調和型素材である。本研究では、セルロースから機能性材料を創製し、化石資源由来の高分子材料の代替を目指す。 和田 昌久 関連ページ 森林科学専攻
木材生分解機構解明とサスティナブル資源としてのバイオマス利用に関する研究 再生産可能な循環型資源である木材の有効利用をはかるには、主成分であるセルロースなどの多糖類を被覆する難分解性の不定ポリマーであるリグニンを効率よく分解する技術が必要であるため、白色腐朽菌がこのリグニンを生分解するメカニズムを解明し、木質バイオマス有効利用の鍵として利用することを目指す研究 本田 与一   森林科学専攻
木材腐朽菌の菌糸体を用いた新奇サステイナブル材料の開発 農産廃棄物や木屑などを培地として栽培できるキノコの菌糸体を用いて、ゲノム編集を用いることで従来の代替皮革、建材、ビーガンミートなどを凌駕する新奇素材を創出する研究 本田 与一   森林科学専攻
再生可能資源である木質資源を用いた石油由来高分子代替材料の創出とそのカスケード利用 再生可能資源である木質資源を、出来るだけ低エネルギーで石油由来材料を代替する材料に変換する。その材料を長期間利用する過程で炭素を長期固定化し、大気中の二酸化炭素の削減に貢献する。 上高原 浩   森林科学専攻
養分管理によるバイオマス作物ソルガムの特性向上に関する研究 バイオマス作物ソルガムについて、栄養供給がバイオマスの主要成分である細胞壁の性質にいかなる影響を及ぼすか明らかにし、養分管理を通じてエネルギー原料としての有用性を高める可能性について研究している。  小林 優   応用生命科学専攻
メタン発酵消化液の連用が水田土壌にもたらす効果の解明 有機性廃棄物からエネルギーを生産するメタン発酵で生じる廃液(消化液)の液肥としての有用性を明らかにするため、消化液の連用が水田土壌の生物性に及ぼす効果について解析を行っている。 小林 優   応用生命科学専攻
データ駆動型統合バイオ生産マネジメントシステム(Data-Driven iBMS)の研究開発 新たなバイオ資源の拡充や分離・精製、回収等を含むバイオ生産プロセスを開発と、統合解析システムの開発により、バイオファウンドリ基盤を整備し、バイオ由来製品の社会実装の加速とバイオエコノミーの活性化に貢献します。 小川 順

関連ページ①

関連ページ②

応用生命科学専攻
作物生産を支援する天然由来素材の開発 本研究室が有する、天然物、食品添加物、微生物で大量に調整しうる植物に微量成分など安全性が担保された化合物のライブラリーの評価を行い、新たな持続可能性に資する資材の開発を行う。 安藤 晃規 関連ページ 応用生命科学専攻
循環型C1炭素を資源化する革新的低炭素型物質生産系の開発 メタンやメタノールなどのC1化合物利用能を強化あるいは附与した微生物を創出し、循環型C1炭素を資源化する革新的低炭素化バイオプロセスを開発する。 由里本 博也 関連ページ 応用生命科学専攻
新たな炭素循環像を基にしたC1ケムバイオエコノミー研究基盤の構築 バイオマス−CO2間の炭素循環とメタンサイクルが共役する新たな炭素循環像を基に、経済成長と地球環境対策の両立を図る「C1ケムバイオエコノミー」を提唱し、学際融合による研究基盤体制を構築する。 由里本 博也 関連ページ 応用生命科学専攻
バイオマス増産に資する次世代酵母資源の探索と機能開発 独自の野生酵母株ライブラリを拡充しつつその中から、バイオマス増産に資する天然酵母を探索する。選抜酵母の分子育種系を確立し、産業利用に向けてCO2削減とバイオマス増産に貢献する有用物質高生産酵母を開発する。 白石 晃將   応用生命科学専攻
常温常圧中性におけるCO2からギ酸へのバイオ資源化 生体触媒である酵素を活用した新しいCO2バイオ資源化技術を提案する.「どこでも,誰でも使える,安心安全」なCO2資源化技術へと展開させるために,大気中CO2を想定した実現可能性の検証する 宋和 慶盛 関連ページ①

関連ページ②

京大×ダイキンGAPファンドプログラム(第二期)採択課題
関連ページ③
(採択情報に関するURLがないため,公募時のURLを記載)

応用生命科学専攻
多様な土壌における有機炭素蓄積ポテンシャルの解明 異なる有機炭素蓄積メカニズムを持つ土壌を対象として、その有機炭素蓄積ポテンシャルを明らかにする。さらに、土壌生成学に基づき、気候、地質等の情報から有機炭素蓄積ポテンシャルの空間分布を解明する。 渡邉 哲弘 関連ページ 地域環境科学専攻
パーム油生産環境の改善とバイオマス利用 ・泥炭地を利用したパーム農園の地下水位制御、土地利用交換によるCO2排出抑制
・Palm Oil Mill Effluentを利用した微細藻類燃料生産と廃水浄化
野口 良造   地域環境科学専攻
バイオマスのスマート燃焼と燃焼灰の資源利用 ・籾殻燃焼技術の高度化、可溶性シリカの生成、結晶質シリカ発生抑制、農地でのバイオ炭素貯留 野口 良造   地域環境科学専攻
微生物によるブルーカーボンの利活用 排他的経済水域第6位である日本において、未利用の海藻類が豊富に存在する。これらの海藻類をブルーカーボンの貯留物として捉え、より付加価値を高めた素材(バイオ燃料や化成品)に微生物変換する。 橋本 渉

関連ページ①

関連ページ②
 

食品生物科学専攻
微生物による廃グリセリンからの生分解性プラスチック素材生産 バイオディーゼルを製造する過程で廃棄物としてグリセリンが副生する。廃グリセリンを生分解性プラスチック素材に変換する大気窒素活用型発酵生産法を提唱している。 橋本 渉 関連ページ 食品生物科学専攻
光合成生物の主要タンパク質の食品としての価値向上研究 地球上で最も多く存在するタンパク質は光合成の二酸化酸素固定を触媒するルビスコです。緑葉や藻類の主要タンパク質であるルビスコの食品としての価値向上により健康長寿と環境負荷低減の両立を目指しています。 大日向 耕作   食品生物科学専攻
塩分濃度差発電の効率化 海水と河川水を用いてイオン交換膜で塩分濃度差発電は二酸化炭素や有害な物質を排出せず、環境に優しい発電法である。雨が多く、海に囲まれた我が国にとって最も適した手法であるが、河川水側の大きな抵抗や多価イオンの蓄積などが課題となっている。 白井 理 関連ページ 応用生命科学専攻

 

427 views
427 views