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農学研究科と国立台湾大学・ボルドー大学ら合同シンポジウムを開催

投稿日: 2025-03-27

京都大学農学研究科と国立台湾大学ボルドー大学フロリダ大学の合同シンポジウム「KU-UB-NTU Trilateral Joint Symposium on Horticultural Science」が,京都大学SPRINGプログラムならびにSP+Fundからのサポートを受けて、2025年3月5日および6日、京都大学農学研究科で開催されました。

 

本学と国立台湾大学は2005年に大学間学術交流協定を締結し、長期にわたり互恵的な関係を築いてきました。国立台湾大学は1928年に設立された国立大学であり(当時は台北帝国大学)、台湾では最も歴史のある大学になります。

本研究科とは共同研究、交換留学、またダブルディグリープログラムなど多方面での盛んな交流が進められています。本シンポジウムはこのような両大学間の協力関係に基づき開催され、教員・学生を含む100名以上の参加がありました。

 

シンポジウム初日のオープニングでは、田尾龍太郎研究科長による歓迎の挨拶により開会し、各大学の活動紹介ならびに、国立台湾大学と本学農学研究科との間では、「KU-NTU 共同研究センター」設立の調印式が行われました。

共同研究センターの設立により、両大学間の戦略的パートナーシップを強化することを意図しており、そのための共同、教育、研修、研究等の活動の実施を企図することができる:具体的には、以下の大きな枠組みがあげられます。

(1)マッチメイキング・ワークショップ、セミナー、会議を開催する;

(2)教員、研究者、学生の交流;

(3)スマート農業、ネット・ゼロ・カーボン・エミッション、ワン・ヘルスの共同研究センターの設立を、リアル、バーチャル、ハイブリッドの形態で推進する。

(4)共同研究プロジェクトや出版物の企画。

(5)共同指導およびデュアル・ディグリー/ダブル・ディグリーの推進

 

その後、「プレナリーセッション」ならびに「基調講演」では、各参加大学から様々な分野での発表がなされ、活発な議論が交わされました。続いて、京都大学SPRINGプログラム奨学生による「3分間フラッシュトークセッション」では、限られた3分という時間の中で、いかに携わる研究をわかりやすく説明できるかを競う興味深いコンペティションが行われました。クロージングでは、国立台湾大学生物資源農学院 園芸学・造園学科院長であるLIN, Yu-Pin教授により、大変実りあるシンポジウムであったと賞賛の言葉で締めくくられました。

 

続いて、京都大学学生による「ポスタープレゼンテーション」が行われ、各々、参加者らは興味深く、掲示ポスターを訪れ、学生・研究者を交えた熱い議論が交わされていました。

 

初日の研究発表後には、旧演習林ラウンジにてウェルカムディナーが実施されました。長坂助教の司会で幕をあけ、田尾研究科長のウエルカムスピーチ、ボルドー大学のWenden Bénédicte研究員の感謝のスピーチで幕を開け、分野横断型の活発な交流が行われました。

 

2日目のエクスカーションでは、2グループに分かれてバスに乗車し、「京都府生物資源研究センター」、「京大木津農場」、「サントリーワールドリサーチセンター」、「けいはんなオープンイノベーションセンター」などを訪れ、最先端の研究に触れることができました。企業セミナーでは、SPRING奨学生がキャリアパスを考える上で参考となる多くの情報を得ることができました。また和束町では、茶畑を視察し、参加者は大変興味深く茶の葉が育成され、茶が製造される工程に見入っていた。各々分野を越えて、活発な交流が行われ、参加大学や関係者間での今後の協力関係が大いに期待できるシンポジウムとなりました。

 

農学研究科 田尾龍太郎研究科長による開会挨拶

ボルドー大学 森健太郎准教授による講演の様子

国立台湾大学Yu-Pin Lin院長(左)と
農学研究科田尾龍太郎研究科長(右)による
「ジョイントリサーチセンター」開設の調印式の様子

 

シンポジウムホールでの集合写真

ポスターセッションの様子

田尾研究科長によるウェルカムディナーでの
オープニングスピーチの様子

京都府生物資源研究センター山崎所長による研究紹介

サントリーフラワーズ四方社長による研究所および育成品種の説明