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投稿日: 2025-10-02
京都大学大学院生命科学研究科 立花諒 日本学術振興会特別研究員 (研究当時博士課程学生/現 英国ケンブリッジ大学博士研究員)、明間莉乃 (研究当時修士課程学生)、京都大学大学院生命科学研究科(農学部応用生命科学科兼担)中野雄司 教授、宮川拓也 准教授、山上あゆみ 助教、北海道大学 田中亮一教授、大阪公立大学 小林康一教授、吉原晶子 (博士課程学生) らの共同研究グループは、暗所で発芽した幼植物が明所へと育つ環境が変わる際に、幼植物を光ストレスから守る新しい遺伝子 BPG4 HOMOLOGOUS GENE 2(BGH2) を発見しました。研究グループは、2024 年に「光によって発現誘導される葉緑体ホメオスタシスファクター(恒常性因子)」BPG4 を発見していましたが、この BGH2 は BPG4 の相同性遺伝子でありながら、逆に「暗所において誘導される」という特徴を持っていました。さらに BGH2 は、クロロフィル生合成のマスター転写因子 GLK1/2 の働きを暗所で抑制し、クロロフィル前駆体の過剰な合成を防ぐことによって、暗闇から初めて光に出会う植物が発生してしまう活性酸素発生やそれにより起きてしまう細胞死を抑制し、子葉の健全な緑化を促進する因子であることが明らかとなりました。
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