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京都大学大学院木津農場で「ヤンマーデータ駆動型サステナブル農業講座」のスマート農機実演会を実施

投稿日: 2025-09-03

京都大学大学院農学研究科とヤンマーグループは、2025年2月から「ヤンマーデータ駆動型サステナブル農業講座」を開講しています。本講座に関連して、617日(水)に京都大学吉田キャンパス内「linkhub@」での学生向けの説明会、7月2日(火)にはヤンマーアグリを中心に、京都大学大学院農学研究科の附属木津農場でデータ駆動型サステナブル農業に関連するヤンマーの取り組み紹介、スマート農機の実演会を行いました。

▲木津農場での報道向け説明会の様子▲ 

当日は、農学研究科の飯田訓久先生と、本講座の特定教授を務めるヤンマーアグリ株式会社先行開発部の日高茂實部長が、未来の持続的な農業の実現に向けた考えや技術を紹介しました。スマート農機実演会は、50名を超える学生や研究者に加え、報道陣にも公開し、農業に関心を持つ多くの学生・関係者にサステナブル農業について知っていただく機会となりました。

屋内では、もみ殻バイオ炭やバイオコンポスターなどの資源循環・脱炭素の取り組み紹介のほか、遠隔監視による無人化「レベル3」を見据え、無人機での移動のハードルが高いほ場間移動を想定したロボットトラクターの遠隔操作を初めて公開しました。また、実際に遠隔操作を体験できる時間も設け、スマート農業の技術を楽しみながら学んでいただきました。

屋外のほ場では、遠隔操作するロボットトラクターに加え、小型電動農機「EX-01e」による畝立て作業と、フランスなどのワイン用ブドウ畑で導入されている自動農薬散布ロボット「YV01」の自動運転デモを行いました。これらの技術は、人の立ち入りが難しい場所や猛暑での作業を自動化し、安全かつ効率的な農業を実現する技術です。

本講座における研究では、自動運転技術だけでなく、位置情報に基づく機械の稼働情報や営農管理情報などのさまざまなデータを食農産業のビジネスとの連携を見据えて取り組んでいます。これにより、ヤンマーグループと京都大学は、農業のバリューチェーン全体をつなぐデータ駆動型のサステナブル農業の実現を目指していきます。