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脂肪を燃料としたバイオ電池 ―酵素の力で脂肪を燃焼、電気に変える―

投稿日: 2025-07-28

京都大学大学院農学研究科の宋和慶盛助教(研究代表者)、株式会社村田製作所、株式会社BioSerenTachらの共同研究グループが、脂肪を燃料としたバイオ電池の開発に成功しました。バイオ電池は、酵素の力を用いて化学エネルギーを電気エネルギーに変換する発電装置で、作動条件が穏和で生体適合性が高いという利点があります。今回、共同研究グループは、マイクロニードル搭載型のバイオ電池を試作し、脂肪を加水分解した際に生成するグリセロールを燃料とするバイオ電池を開発しました。リパーゼ入りのマイクロニードルとグリセロール酸化アノード、酸素還元カソードを積層した試作パッチを作製し、牛肉の脂肪分から発電(出力0.1 mW)できることを実証しました(図1)。

本研究成果は、2025年7月4日に、IVS 2025 KYOTOで、京都クオリアフォーラムが主催するサイドイベント「KEINA Bridge」にデモ出展されました。

図1:開発した試作パッチで脂肪から発電する様子

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