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農学研究科と国立台湾大学が共催シンポジウムを開催

投稿日: 2023-12-20

台湾教育部が世界16 のトップ大学と実施している博士課程の共同奨学金に、日本で初めての大学として京都大学が参加し、新たにTaiwan Kyoto University Scholarship が創設されたことを機に、127日から10日にかけて湊長博総長はじめ、本学執行部らが台湾を訪れ、台湾教育部との記念昼食会や、台湾京都大学同窓会・台湾吉田会との共催による臺灣京都大学校友聯歡晚會を盛大に開催しました(本部による報告はこちら)。
京都大学農学研究科では、大学間学術交流協定締結校かつ戦略的パートナーシップ校でもある台湾・国立台湾大学との学術交流・人物交流を一層推し進めるべく、同大学生物資源農学院との園芸科学に関する共催シンポジウムを12910日、国立台湾大学キャンパスで開催しました。

本学と国立台湾大学は、2005年の大学間学術交流協定締結以来、長年にわたり交流を続けてきました。特に本研究科は、共同研究、学生短期プログラム、ダブルディグリープログラムなど、多方面において盛んな交流を進めています。本シンポジウムは、このような両大学の協力関係に基づき2016年から続いているもので、コロナ禍の2021年にもzoomで開催され、今回のシンポジウムは2020年以来の対面での再開となり、本研究科から教職員と学生計17名が参加しました。

シンポジウムは田尾龍太郎国際担当副研究科長とShu-Jen Wang国立台湾大学生物資源農学院副院長の挨拶、そしてYao-Chien Alex Chang園芸曁景観学系長と山根久代農学研究科園芸科学講座准教授による両大学の園芸科学プログラムの紹介に始まり、若手研究者、ならびに学生を中心として、両大学合わせて14名が自身の研究について口頭発表を行いました。
午前最後のセッションでは、京都大学と農学研究科における留学生受入プログラムや奨学金の説明を行いました。
またランチタイム、及びシンポジウム終了後にはポスターセッションも開催され、各人の研究分野についての質疑応答も含め、分野を超えて活発な意見交換が行われました。

翌日の1210日には、桃園市のエコシステムやAIを活用しているニラとグアバの農園、新竹市のイチジク農園や干し柿加工農園を視察し、園芸作物の栽培に関する説明を受けるとともに、各農園関係者に熱心に質問する様子が見られました。

今回のシンポジウムは、若手研究者や修士・博士課程の学生の研究発表をメインに据えることで、既に交流をもつ教員だけでなく、次世代の研究者交流をうながす端緒となり、非常に有意義なものとなりました。これを機に、研究・教育両面において、国立台湾大学と本研究科の交流が一層深まることが期待されます。

         
      シンポジウム開始前の集合写真              研究発表の様子

         
        ポスターセッション                農園視察の様子