menu

【開催案内】第86回(2023年度)「京都大学 食と農のマネジメント・セミナー」第1クラス 農業経営情報会計・経営管理講習会 「短期集中講義形式による経営管理技術の高度化と実践 -農業経営の改善を目指して-」

投稿日: 2023-12-13

 

主催    京都大学大学院農学研究科生物資源経済学専攻

後援    日本政策金融公庫農林水産事業部門

 

1.  趣旨

近年,わが国の農業経営は著しく変貌し,その経営形態も伝統的な家族経営から法人経営や集落営農にまで多様化が著しい.そして,これらの農業経営は,昨今の国際的・国内的環境変化のなかで,経営改善・強化の必要性に直面している.こうした状況下において,短期,長期の観点から合理的な経営改善・強化を図って行くためには,最新の農業経営管理技術をベースとした経営諸活動の計画・分析・実行が不可欠であろう.

本講習会では,このような農業経営をめぐる状況を重視し,農業経営が直面する経営管理における実践的課題の多様化を踏まえ,生産過程からマーケティングに至るさまざまな場面で必要となる経営管理技術を習得の対象とする.具体的には,農業経営の経営管理に不可欠なツールである営農モデル構築等の経営計画,資金と投資問題に対応する投資計画,消費者グループインタビューなどのマーケティング対応,労務管理・技術習得等の人材育成他,最新の農業経営管理技術について,その原理,理論的背景をも踏まえながら習得するとともに,農業経営の改善を目指した実践のための基礎的知識を学ぶための講習を実施する.

本講習会の特色は以下の3点にある.

第1に,本講習会では,「経営情報の収集・管理と経営計画」(京都大学農学部経営情報会計学研究室),「農産物・食品のマーケティングマネジメント」(昭和女子大学食健康科学部食安全マネジメント学科),「人材育成と組織マネジメント」(秋田県立大学生物資源科学部アグリビジネス学科)によるジョイントセミナーの形式を採る.

第2に,本講習会には,本学農学部食料・環境経済学科の学生も参加する.将来をになう若い学生たちとの交流,情報交換の場としての機能も本講習会は備えている.

第3に,本講習会では受講者と講師陣とのネットワーク構築を目的の一部としており,講習会終了後も参加者間,参加者と講師陣の間で情報交換や各種相談への対応等を継続的に行う予定である.

なお,修了者には修了証書を発行する.

 

2. 期日・場所    令和6年2月12日(月・祝)午前9時 ~2月13日(火)午後5時

           京都大学旧演習林事務室共同会議室(京都大学北部構内)

 

3. 研修対象     農業経営者,農業関係団体職員,地方公務員,学生 他

 

4. 研修内容・講師  第1日  9:00~12:00 経営情報の収集・管理と経営計画

                                                           京都大学農学部経営情報会計学研究室 松下秀介

               13:00~17:00 農産物・食品のマーケティングマネジメント 

                                                              昭和女子大学食健康科学部 教授 清野誠喜

           第2日  10:00~15:00 人材育成と組織マネジメント

                                                               秋田県立大学生物資源科学部 准教授 上田賢悦

                15:00~17:00 農業経営における資金と投資問題

                                                             日本政策金融公庫農林水産事業部門 京都支店 森 誠悟

                                                              税理士・農業経営コンサルタント(渡辺喜代司 税理士事務所)渡辺喜代司

 

まず,第1日の「経営情報の収集・管理と経営計画」では,農業経営における経営計画策定の重要性,また,計画策定に求められる経営情報の収集・管理の必要性について,それらの方法論を紹介しながら,実践的に解説する.

 

次に「農産物・食品のマーケティングマネジメント」では,近年,農業経営においても重要度が高まっているマーケティングの視点について,その基礎理論に関する講義,および演習(ワークショップ)を通じて,その理解・応用力の醸成を目的とする.

 

第2日の「人材育成と組織マネジメント」では,農業経営における組織を活性化させるコミュニケーションの重要性について,言語化・数値化することの方法・意義についての講義,理想の農業経営を文書化・可視化することの有利性についての演習(ワークショップ)を通じて経験させる.

 

最後に「農業経営における資金と投資問題」では,農業における融資・資金問題を支援する立場から「制度資金の構成と審査の目線(就農時の留意点)」をテーマとして,実践的な農業投資に関する経営意思決定とその支援のポイントを利用可能な制度の紹介を含めて詳述する.また,農業経営の財務分析を中心としたコンサルテーションの視点から「実務家から見た「農業経営」の課題とその本質的な問題」をテーマとして,大規模化や6次化,集団化等の企業的な取り組みに関する事例の最前線からそれらの実態と課題を事例的に論じる.

 

なお,本講習会は,京都大学農学部食料・環境経済学科授業科目「農業会計学基礎実習」の一部として構成されており,学生を対象とした農業簿記に関する講義と実習が講習会前(2日間)に開講されている.受講者のうちの希望者には,この講義と実習の受講も認める.また,時間割には適宜休憩を含む.

 

5. 受講定員     15

6. 受講料                   1,500円(資料代他,実費のみ)

                                受講料は,申込み後,受講者決定通知を送信しますので,受信後に指定の銀行

                                に振込んでください.一度納付された受講料は,欠席の場合など理由を問わず

                                返還することができませんので,ご注意ください.

 

7. 申込方法

 

 a)申込期間             原則は令和5年1215日(金)から令和6年2月8日(木)まで

           (ただし,申込み期間に関わらず必要に応じてその前後で随時受付けます)

 

 b)申込手続             下記のGoogleフォームからの申込をお願いします.

 

                                https://x.gd/iRNqe                    

                                このフォームの利用が困難な場合,以下のアドレスに問い合わせください.

                                問い合わせ先:公開講座係(京都大学農学部 松下秀介)

                                電話:075-753-6293

                                E-mailmatsushita.shusuke.7z@kyoto-u.ac.jp

 

 c)申込の受理          受講者決定通知及び講習会案内をメールにて送信します.

 

 d) 講習料納入方法(銀行振込による)上記の申込手続き完了後,納付をお願いいたします

         振込先  三井住友銀行京都支店(銀行コード 0009 店番号 496)

         口座名義 国立大学法人京都大学 

         口座   普通預金

         口座番号 8089363

  • 振込手数料は自己負担です.備考欄には公開講座受講料と記入してください.
  • 領収書は発行しません.銀行振込書が領収書に代わります.大切に保管してください.

 

8. その他

講習会についてのお問い合わせは上記「公開講座係」宛にお願いします.