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投稿日: 2017-06-27
松岡史也 農学研究科修士課程学生、河井重幸 同助教、橋本渉 同教授、村田幸作 同名誉教授(摂南大学教授)らの研究グループは、海洋バイオマス資源(大群落を形成するコンブなどの大型褐藻)に多く含まれる高分子アルギン酸のモノマー体(アルギン酸モノマー)とマンニトール(コンブ表面にふく白い粉)を利用できるように代謝改変した出芽酵母が、どのようにしてアルギン酸モノマーの代謝能を向上させるのか、その分子メカニズムの一端を明らかにしました。 本知見は、将来、日本の広大な管轄海域で栽培可能な国産海洋バイオマス資源を原料として、代替ガソリンや合成ゴム原料などのシェールガスからは生産し難い有用化合物を酵母発酵により生産する場合に、極めて有用な知見となります。これにより石油資源への依存度が下がると共に、水産業の振興、更には管轄海域の保全にも寄与できると期待されます。
本研究成果は、2017年6月23日午後6時に英国の学術誌「Scientific Reports」に掲載されました。
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