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投稿日: 2017-05-01
三芳秀人 農学研究科教授らの研究グループは、米国・レンセラー工科大学と共同で、コレラ菌など一部の病原性細菌のエネルギー代謝に必須の酵素(ナトリウム輸送性NADH-キノン酸化還元酵素、以下、NQR)へ阻害剤が結合している部位を初めて明らかにしました。加えて、酵素が働きかける物質であるキノンと酵素との結合部位も明らかにしました。対象とした酵素とよく似た酵素がヒトのミトコンドリアにも存在するため、病原性細菌の酵素にのみ効果を発揮する殺菌剤は開発が進んでいませんでした。今回の成果で阻害剤と酵素の結合部位が判明したため、今後NQRを標的とする創薬研究の進展が期待されます。
本研究成果は、2017年3月15日にアメリカ生化学・分子生物学会の学会誌「Journal of Biological Chemistry」に掲載され、同誌のEditor’s Picksに選ばれました。
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