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韓国 ソウル国立大学農学・生命科学部と学術・学生交流協定を締結

投稿日: 2016-09-02

京都大学大学院農学研究科は8月22日、ソウル国立大学農学・生命科学部との学術・学生交流協定の調印式を、本研究科において開催しました。この学生交流協定により、学位取得を目的としない最長1年間の留学が、授業料不徴収で相互に年間2名まで可能となりました。両協定ともに5年間有効で、更新については改めて協議されます。

両機関の交流はこれまで本研究科の地域環境科学専攻を中心に行われ、合同シンポジウムの開催や、ポスドク研究員を研究生として受け入れることによる共同研究などが行われてきました。これに加え、2016年2月にソウル国立大学のJeong Han Kim学生担当副学長が本学を訪問した際、宮川恒研究科長(生物調節化学)と研究分野が近いことなどから、今後の交流を深めるための検討を進める契機となりました。これらの結果として、今回の協定締結に至りました。

調印式では両機関の概要を互いに説明した後、国際化に関する現状と特色ある取組みについて情報交換が行われました。Chyul-Young Jyung学部長らによると、ソウル国立大学では国際化の一環として、韓国人学生に対する英語教育に留まらず、外国人留学生向けの英語および韓国語の教育体制も整備しているとのことです。また、同大学の農学・生命科学部では学生が主導的に計画した海外研修に対し助成を行うプログラム「グローバルチャレンジャー」を実施したり、国際インターンシップに関する助成金制度も整備したりするなど、部局単位でも独自の取組みを行っていることが紹介されました。この他、ソウル国立大学は2011年に法人化していることから、2004年に国立大学法人となった京都大学における法人化前後の変化についても質問が寄せられました。

最後にIn-bok Lee副学部長から「この度締結された協定を形だけのものにせず、実質的かつ継続的な交流を今後進めていきたい」との言葉があり、双方がその方針に賛同して調印式を終えました。

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左から、近藤国際交流委員長、縄田副研究科長、宮川研究科長、Jyung学部長、Lee副学部長、Changhoo教授

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協定書に署名するJyung学部長と宮川研究科長

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握手を交わすJyung学部長と宮川研究科長

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会談の様子