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投稿日: 2014-09-29
インド工科大学ボンベイ校(IITB)の Devendra Narain Singh 教授、ブバネーシュワル校(IITBBS)の B. Hanumantha Rao 助教授、ハイデラバード校(IITH)の B. Umashankar 助教授、グワハティ校(IITG)の Arindam Dey 助教授は24日、農学研究科を表敬訪問し、宮川恒研究科長、縄田栄治副研究科長、近藤直国際交流委員長、村上章教授と会談しました。
この訪問は、Singh 教授らの来日に合わせ、村上教授と近藤委員長の働きかけにより実現したものです。「地盤力学における計算機手法と最近の進歩に関する国際会議」(IACMAG)に参加するため、多くの IIT 研究者が京都に来ていた中、4名がそれぞれ異なる IIT を代表しての訪問となりました。
会談では、地盤工学を中心に、生物センシング工学、土壌学、生化学、海洋微生物学、地域環境学などの分野における、様々な形での学生交流と共同研究の可能性を模索しました。
宮川研究科長らは、英語のみで修士・博士の学位取得が可能な「農学特別コース」や、文部科学省の支援で国費留学生を優先的に受け入れる「地球規模の『生命・食料・環境』問題解決を目指す人材育成プログラム」に加え、他の応募可能な奨学金についても紹介し、IIT 各校の学生からの申請を歓迎する意を伝えました。
Singh 教授は、それぞれに関心を示した上で、「インドの学生にとっては、学位取得に至る長期プログラムだけでなく、3~6ヶ月ほどの短期滞在も魅力的。そうした多様なニーズに応えるためにも、交流協定を検討する価値はある」とし、インド帰国後にまず IIT ボンベイ校やカンプール校などと農学研究科で部局間協定を締結することなど、具体的な相談を始めたい旨を述べました。
IIT の優秀な学生・研究者を惹きつけるための鍵について、Singh 教授は「何よりも技術。先ほどまで話していた分野の研究は当然ながら、エネルギー・防災・幹細胞などの技術も今後ますます注目が高まる。日本はそうした領域において先端を走っていて、課題としてもインドと共有している」とし、両国間での学術交流の意義を強調しました。
IACMAGは、1972年に米国ミシシッピ州で第1回が開かれて以来、約3年毎に世界各地で行われてきました。14回目となる今回は、22日から25日にかけて国立京都国際会館で工学研究科・岡二三生名誉教授と村上教授が共同で主催し、参加登録者は38ヶ国450名を数えました。村上教授はプレナリー講演者として登壇し、Singh 教授は地球環境科学のセッションで座長を務めました。
左から、近藤直委員長、Arindam Dey 助教授、B. Umashankar 助教授、B. Hanumantha Rao 助教授、Devendra Narain Singh 教授、宮川恒研究科長、村上章教授、縄田栄治副研究科長
会談中の様子