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投稿日: 2015-05-15
TPP 締結、農業の成長産業への転換等、日本農業はかつてない変革の時代を迎えようとしている。これからの農業と社会のあり方を考える時、経済的効率の視点は不可欠とはいえ、さらに総合的な観点、たとえば国民の安全保障と持続的な食料生産、農地保全と環境、自然エネルギーを組み合わせた未来型エコ農業、人々の健康な生活を支える安全かつ高機能な農産物等、様々な側面からのアプローチが必要となる。すなわち、農学のみならず経済学、工学、医学その他の分野の専門家、技術者が結集し、日本における未来型農業の在り方を考え、そのモデル構築や情報発信を活発に行うことによって、農業生産者のみならず産業界、一般消費者を巻き込んだムーブメントを起こすことが必要とされている。そのためには、様々な分野の人達が集い、アイデアを交換し、その構想を実現していく拠点形成が不可欠の状況となっている。
京都大学附属農場は、以上のような未来型農業の発信拠点としての機能を担うべく、新たに木津地区に移転、開設される。移転が本格化するこの時期に、目指すべき日本農業の未来を考えるとともに、京都大学新農場のあるべき姿、他分野や産業界との連携の可能性を探るシンポジウムを開催したい。今回のシンポジウムでは、特に自然再生エネルギー利用など、エネルギーの観点から農業の未来を考え、新農場が果たすべき役割について議論したい。
問い合わせ先 京都大学大学院農学研究科教授 研究活動推進室長 松村康生 TEL: 0774-38-3745 メールアドレス:matsumur*kais.kyoto-u.ac.jp(*を@に変換して下さい)
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