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国連大 IHDP 局長、農学研究科を表敬:社会生態学セミナーで基調講演

投稿日: 2014-01-28

 国連大学(UNU)プログラム「地球環境変化の人間的側面に関する国際研究計画」(IHDP)のアナンサ・クマール・ドゥライアパ事務局長が、京都大学農学研究科を訪問し、宮川恒研究科長と会談しました。

 この会談は、ドゥライアパ局長の来日に合わせ、星野敏同教授、橋本禅同准教授の働きかけにより実現したものです。ドゥライアパ局長は、経済学・科学政策・環境開発などの専門知識を背景に、生態系サービスの利用可能性・公平性に焦点を置いた活動をしています。農学研究科には、そうした活動に関連の深い分野もあることから、ドゥライアパ局長は宮川研究科長による各専攻の紹介に聞き入りました。

 関連のある専攻・分野に加え、農学研究科の進める国際化の取り組みも話題の中心となりました。宮川研究科長は、文部科学省の国際化拠点整備事業(グローバル30)による「京都大学次世代地球社会リーダー育成プログラム(KU Profile)」農学特別コースについて、英語のみで生命・食料・環境分野の学位を取得できる強みを説明しました。

 宮川研究科長は、同じく英語のみで利用可能なプログラムとして、農学研究科がアジア4大学と立ち上げた3年課程ダブルメジャー型ダブルディグリー(二つの異なる分野の修士学位を取得する)制度を紹介しました。ドゥライアパ局長は、これについて「学生にとっての経済的・時間的メリットもさることながら、その学際性も非常に大きな魅力」と関心を示し、多くの質問を投げかけました。

 約1時間の意見交換の後、ドゥライアパ局長は、農学研究科での特別セミナー「社会生態学的な生産ランドスケープの持続可能性に向けて」の基調講演者として登壇しました。翌28日には、京都大学地球環境学堂での合同ワークショップ「フューチャー・アースに貢献する国際研究ネットワーク・ハブ構築」および「インドシナ地域における地球環境学連携拠点の形成」においても基調講演を行い、参加者との討論に臨みました。

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左から、橋本准教授、宮川研究科長、ドゥライアパ事務局長、星野教授

橋本准教授,宮川研究科長,ドゥライアパ事務局長,星野教授,飯島由多加
会談中の様子