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プトラ・マレーシア大学(UPM)民間・海外グラント部門長、農学研究科を表敬

投稿日: 2015-04-07

 プトラ・マレーシア大学(UPM)研究マネジメントセンター民間・海外グラント部門長の Suhaimi Napis 准教授らは6日、京都大学大学院農学研究科を訪問し、宮川恒研究科長・縄田栄治副研究科長、近藤直国際交流委員長と会談しました。

 UPM と同研究科は2014年、学術・学生交流協定を締結しています。今回、Napis 部門長の来日に合わせ、協定に基づく交流の状況と、今後の展望について意見を交わすため、会談の場が設けられました。

 交流協定の他、双方を取り巻く環境の変化についても話し合われました。Napis 部門長は、UPM における農学分野の教育・研究について「学内での存在感という意味では、小さくなったかもしれない。医学部に加えて獣医学部が急速に発展・充実してきたこと、UPM 前身の名称であるプルタニアン(マレー語で「農業」の意)マレーシア大学から現名称に変わったことなどが、要因として考えられる」としました。

 その上で「UPM の農学系の学部は、その学際性において抜きん出た存在であることに変わりはない。バイオテクノロジー・理工学などから人類生態学・農業ビジネスに至るまでカバーし、部局をまたいだ共同研究に貢献している」と説明しました。

 宮川研究科長らは、京都大学の近況や農学研究科の国際化に向けた取り組みについて紹介しました。

 京都大学については、学術情報メディアセンター情報環境機構といった ICT 関連の学内組織や、iPS細胞研究所などに強い関心が寄せられました。また、学術研究支援室(KURA)について Napis 部門長は「UPM での私の活動も近いものがあるように思う。新しい外部資金源を常に探し、広報としての役割も担うことが求められる。何でも屋になりがちな側面はあるが、今後ますますニーズの高まる機能では」との考えを示しました。

 農学研究科については、縄田副研究科長をリーダーとして複数部局で実施している日アセアン双方向人材育成プログラムなどが訪問者らの興味を引き、多くの具体的な質問が寄せられました。

 協定に基づく学生交流・共同研究を今後さらに発展させていくことを確認し合い、会談は終了しました。

近藤直委員長、田中百合子氏、Suhaimi Napis 部門長、宮川恒研究科長、Zahirul Ishak 所長、縄田栄治副研究科長
左から、近藤直委員長、マレーシア投資開発庁大阪事務所(MIDA)田中百合子氏、Suhaimi Napis 部門長、宮川恒研究科長、Zahirul Ishak MIDA所長、縄田栄治副研究科長

田中百合子氏、Suhaimi Napis 部門長、Zahirul Ishak 所長
会談中の訪問者ら

近藤直委員長、宮川恒研究科長、縄田栄治副研究科長、飯島由多加
会談中の対応者ら