農学部アドミッションポリシー

京都大学農学部における
教育研究・人材養成の目的

  1. 教育研究の目的
    本学部は、自由の学風を重んじる本学の基本理念を踏まえながら、世代を超えた生命の持続、安全で高品質な食料の確保、環境劣化の抑制と劣化した環境の修復など、人類が直面している困難な課題の解決に取り組み、本学が目指す地球社会の調和ある共存に貢献することを教育研究の目的とします。
  2. 人材養成の目的
    上記目的の下、本学部は次のような人材を養成します。
    農学及びそれに関連する学識と高い倫理性を身につけ、かつ、以下のような能力を備えた社会人

    1. 人類が直面する課題に対して、幅広い視野から科学的解決法を構想できる。
    2. 農林水産業及び食品・生命科学関連産業の意義と重要性を理解し、その発展に寄与できる。
    3. 生命・食料・環境に関わる世界水準の自然科学・社会科学研究が理解できる。

京都大学農学部アドミッションポリシー
生命・食料・環境 – 明日の農学

農学は、生物学のみならず、化学、物理学、社会科学等の多様な基礎知識を必要とするいろいろな
学問分野から成り立っています。21世紀の重要課題である「生命・食料・環境」に関わる様々な
かつ複合的な問題に立ち向かっていくためには、特定の専門に偏らない広い視野に立った総合的な
取り組みが必要です。本学部は、それぞれの分野に共通する基礎的科目を系統的に教育するとともに、
学科ごとに異なる高度な専門教育を実施することにより、国際的な広い視野と高度な専門知識をもち、
高い倫理性と強い責任感をもち、主体的に行動でき、コミュニケーション能力に長けた多様で優れた
人材を養成することを目的としています。したがって、各学科が対象とする様々な課題に果敢に
挑戦する意欲をもち、応用力と適応力、ならびに、それぞれの専門教育に必要な学力を有する学生を
求めています。
その学力を測るため、一般入試では全学科共通で大学入試センター試験の得点に加え、国語・数学・
理科(物理、化学、生物、地学から2科目)・外国語(英、独、仏、中から1科目)の個別学力検査
を実施して入学者選抜を行っています(各検査の比重等、詳細については、一般入試選抜要項に
明記しています)。
また、各学科の示す人材を求めるために特色入試も行い、調査書、学業活動報告書、学びの設計書、
大学入試センター試験の成績のほか、英語能力検定試験、小論文、口頭試問、面接試験を学科ごとに
組み合わせて合否判定を行っています(各評価方法の比重等、詳細については特色入試選抜要項に
明記しています)。

資源生物科学科 農業、畜産業および水産業が抱える諸問題や生物学的諸現象に広く関心をもち、
勉学意欲に富み、問題に対して幅広い視点から論理的に解決案を見いだし得る人材を求めます。
したがって、英語などの基礎科目について十分な素養を備えているとともに、とりわけ生物をはじ
めとする理科の科目に関して十分な学力を有していることが望まれます。このような学生を選抜す
るために、一般入試を行うとともに、明確な問題意識とそれを解決しようとする極めて高い意欲の
ある人を特色入試で選抜します。

応用生命科学科 生命科学、食料生産、環境保全に強い関心をもち、生命現象や生物の機能を化学的な
視点によって解明・活用することに興味がある人を求めます。また、自分の考えをもつとともに
異なる意見にも耳を傾けることができ、自分の考えをまわりのひとに的確に伝えることができる人が
望まれます。その選抜にあたっては、筆記試験による一般入試の他に、未知の領域に好奇心をもって
挑戦できる人材を選考する目的で特色入試を行います。

地域環境工学科 一般入試では、農業・農村問題や環境問題、人類への食料供給問題に強い関心をもち、
これらの問題解決に向けた物理学・数学を基礎とした工学的・技術的な方法論を学ぶために必要な学力
を有する学生を求めます。ただし、農業生産と密接な関係があることから、生物学や生命科学などにも
強い関心をもつ学生が望まれます。
特色入試では、食料・環境・農業などの分野において、高度な専門知識と工学的問題解決能力をもって
社会のリーダーとなるべき人材を求めます。特色入試において、具体的には大学入試センター試験に
よる基礎学力とともに、小論文試験により問題解決能力、論理的思考力について、面接試験により
意欲、適性および識見について評価します。

食料・環境経済学科 一般入試では、食料、環境、農林水産業等において生ずる様々な社会・経済問題に
対して強い関心をもち、幅広い観点から自身の力で論理的・実証的に問題の解決に向かって努力する人材を
求めます。理科系科目に興味をもちつつ、経済学を基本としながらも、経営学、社会学、歴史学など人文・
社会科学を積極的に勉学したい学生を望みます。特色入試では、一般入試によっては把握できない能力を有
し、将来、高度な専門知識をもち、食料、環境、農林水産分野の発展を主導できる可能性のある人材を求め
ます。

森林科学科  身近な生活空間から地球規模の環境問題までを視野に入れて、森林生態系の保全と活用、
森林由来の生物資源の利用、森林と人間の共生などの課題に積極的にチャレンジする人材を求めます。
一般選抜においては、応用力、適応力、科学的解析力などをバランスよく兼ね備えた人材を重視します。
特色入試では、森林科学の立場から社会に貢献するための高度な専門知識と問題解決能力を習得する強い
意欲と能力のある人材を望みます。

食品生物科学科 食の観点から、「生命・食料・環境」に関わる課題を包括的に取り組み、科学的に解決
する人材を求めています。具体的には、食に関わる幅広い問題に関心をもつとともに、生化学、有機化学、
物理化学および分子生物学を基盤とする生命科学はもとより、人と社会に関わる哲学、経済学など人文・
社会科学の基礎科目を学ぶ意欲を持ち、これらの学問的背景のもとに、本学科の学理を修得し、将来、
産・官・学の各分野において、食品生産工学、食品生命科学および食品健康科学に関わる創造的な研究
ならびに開発・生産活動を、強い責任感および高い倫理性とリーダーシップをもって実行できる人材を
求めています。その選抜にあたっては、筆記試験のみによる一般入試の他に、国際的に活躍できる人材を
選考する目的で、口頭試問を含む特色入試を行います。