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平成30年度京都大学大学院農学研究科食品生物科学専攻修士課程入試一般選考における出題ミスについて

投稿日: 2019-03-07

このたび、平成30年度農学研究科食品生物科学専攻修士課程の問題の一部に出題ミスがあることが判明いたしました。
この事実を厳粛に受け止め、再発防止のためにも深く反省して、ここに発表いたします。

1. 出題ミスの内容

平成29年8月23日(水)に実施した農学研究科食品生物科学専攻修士課程入学試験における筆答試問において、「専門科目(2)」の問題7.応用微生物学領域a) の本文中、以下のとおり説明文が間違っていることが判明した。(アンダーライン部分)

(誤)16世紀中頃にオランダの商人によって顕微鏡が発明された。その際、微生物のスケッチが、ある協会の雑誌に発表されている。顕微鏡を発明した商人の名前と発表された協会の名称を答えなさい。

(正)17世紀にオランダの商人により顕微鏡を用いて観察された微生物のスケッチが、ある協会の雑誌に発表されている。その商人の名前と発表された協会の名称を答えなさい。

2.出題ミス発見の経緯

農学研究科大学院入試説明会(平成31年2月16日開催)で、過去問を入手した説明会参加者から関係教員に対して上記の指摘があり(平成31年2月20日)判明した。

3.採点方法及び受験者への周知について

農学研究科食品生物科学専攻において直ちに(平成31年2月21日)対応について検討を行い、当該問題を選択した者が不利益を被ることがないよう、問題7.のa)については、選択者全員を正解とし、再合否判定(分野配属を含む)を行ったが、合否結果並びに分野配属の決定には影響がなかったことを確認した。
受験者には、出題ミスの内容及び採点上の措置を文書にて通知を行った。
さらに農学研究科ホームページに掲載して周知を行った。

4.出題ミスの起こった原因とチェック体制について

問題については、出題委員が問題原案を作成後、専攻内の大学院入試小委員会において2回の会議を経て最終版問題を作成し、原案を作成した出題委員が解答作成を含めた最終点検を行った。その後、専攻長及び小委員会委員長が問題の最終確認を行った。さらに、入学試験当日には、研究科長、副研究科長、専攻長、点検委員による問題点検を行ったが、ミスの発見に至らなかった。

5.今後の対応策

農学研究科は、出題ミス防止について、努力しているところであるが、今回、このような出題ミスが起こったことは大変遺憾である。
今後は農学研究科で策定した出題ミス防止のための入試問題点検チェックマニュアルの実施を徹底し、試験問題の作成、チェック体制の問題点を見直す。
具体的には、以下の方策を徹底する。

・出題委員とは異なる複数の委員による問題チェック及びチェック時間延長と精度向上。
・専攻長と副専攻長による問題の二重チェック。
・出題に関わっていない点検担当の委員による解答作業。

以上の方法により、出題ミス対策を徹底し、農学研究科として再発防止に努めたい。

照会先:入江 一浩

農学研究科食品生物科学専攻長

TEL:075-753-6281