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ニュージーランド リンカーン大学国際業務マネージャーが農学研究科を表敬訪問

投稿日: 2017-10-18

ニュージーランドのリンカーン大学(Lincoln University)よりPatrick Yeung国際業務マネージャーが10月3日に京都大学農学研究科を表敬訪問し、縄田栄治農学研究科長(熱帯農業生態学)、神崎護国際交流委員長(森林・人間関係学)および小田滋晃教授(経営情報会計学)と会談しました。

リンカーン大学は1878年に農業学校として創立され、その後幾度かの再編・統合を経て1990年に現在の形となりました。農業学校だった経緯から、アグリビジネス・商学部、農業生命科学部、環境・社会・デザイン学部と農学に関連する3つの学部を擁し、QS世界大学ランキングで農学・林学分野の研究が世界第39位の評価を受けています(2017年)。これらに加え、外国人向けの英語学習コースも備えています。

会談では、縄田研究科長から本学について、Yeung氏からリンカーン大学について各々説明があり、今後の国際交流の方向性について意見が交換されました。リンカーン大学の学生数は約4500人とニュージーランドで最小の大学であり、教員一人当たりの学生数も少ないことから、Yeung氏は同大学では学生に対し手厚い指導が行えると述べました。また、同大学では日本企業を含めた企業からの食品関係の研究依頼を多く受け入れており、研究費の収入ではニュージーランドの大学で随一である旨も紹介されました。

これに対し神崎国際交流委員長は、現在本研究科はアジア地域の大学との交流が活発である一方、日本人学生の留学先としては英語圏の大学が人気であると述べ、今後の交流を進めることに関心を示しました。なお、縄田研究科長からは学期について質問がありましたが、Yeung氏は「ニュージーランドの大学では、前期は2月中旬に始まり、試験が6月中旬に行われる」と回答し、日本人学生が(日本の)後期の試験を終えてから留学を開始するパターンを提示しました。

今後の交流の方向性として、小田教授の専門と関連性のあるワイン研究が現在ニュージーランドで盛んであることから、同分野を中心に交流を進めることが神崎国際交流委員長より提案され、会談を終えました。

なお、今回の訪問には、Orientz International Ltd.の留学アドバイザーの美除野林子氏と農業生産法人たんごワイナリー 天橋立ワイン株式会社 Owner CEOの山﨑浩孝氏が同席しました。


会談の様子


リンカーン大学について説明するYeung氏(手前)


今後の交流について展望を述べる神崎国際交流委員長


左から、小田教授、山﨑氏、美除氏、Yeung氏、縄田研究科長、神崎国際交流委員長