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フランス ロレーヌ大学教授らが農学研究科を表敬訪問

投稿日: 2017-07-24

フランスのロレーヌ大学(Université de Lorraine: UL)より、Massimo Nespolo理工学部教授およびLarisa Alle氏が、7月12日京都大学を表敬訪問し、縄田栄治農学研究科長(熱帯農業生態学)、舟川晋也地球環境学堂長(土壌学)、神崎護国際交流委員長(森林・人間関係学)、大澤晃教授および檀浦正子助教(ともに森林利用学)らと会談しました。

ULは、フランスのロレーヌ地方・ナンシー市とメス市にキャンパスを置き、55,000人以上の学生を擁する総合大学です。また、ヨーロッパをはじめとする世界の140近い国々から約8,000人の留学生を受け入れています。なお、同大学理工学部とは、本学農学研究科および地球環境学堂が、ULの前身であるナンシー大学と2010年に学術・学生交流協定を締結して以来、継続的に交流しています。

会談では、縄田研究科長および舟川学堂長が本学の、Alle氏がULの概要を示し、その後は双方の国際プログラムに関して情報・意見交換が行われました。縄田研究科長は本研究科の修士課程ダブルディグリープログラム(Double Degree Program: DDP)について、「学期や単位互換など本学と外国のパートナー大学とのシステムの違いを、対話を重ね一つずつ洗い出し、解決しながら進めている」と現状を説明し、また本学全体としても近年はDDPに積極的になりつつある旨を述べました。一方、Alle氏はULでは英語だけで履修できる修士課程プログラムを11個設けているほか、日本の熊本大学自然科学研究科と博士課程のDDPを開設していることを紹介しました。加えて、Nespolo教授はULでのDDPについて、「ULでは博士課程学生の場合、授業への出席は卒業要件ではない。そのため、大学としても英語の授業を開講する必要がなく、同じDDPでも比較的実施が容易で、また博士の方が個々の学生に合わせた柔軟な対応もしやすいと思われる」という旨の見解を述べました。この他同教授は、フランスでの博士課程学生に支給される給与と留学生が派遣元の国で受けた奨学金との二重支給問題など、DDPを実施するうえで経験した課題について概説しました。

Nespolo教授とAlle氏は会談の後、檀浦助教の引率により森林利用学研究室の見学を行いました。なお、今回の会談には、JSPS外国人招へい研究者として本学地球環境学堂で研究に従事しているULのDaniel Epron教授が同席しました。


会談の様子


談笑する縄田研究科長(手前)ら


地球環境学堂について概説する舟川学堂長(右)


ULの概要を紹介するAlle氏(右)とNespolo教授(左)


左から、Epron教授、大澤教授、Alle氏、檀浦助教、Nespolo教授、縄田研究科長、舟川学堂長、神崎国際交流委員長