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国際園芸学会会長が農学研究科を表敬訪問

投稿日: 2017-06-08

国際園芸学会(International Society for Horticultural Science: ISHS)のRoderick A. Drew会長が、6月2日、京都大学農学研究科を表敬訪問し、秋津元輝副研究科長(農学原論)、神崎護国際交流委員長(森林・人間関係学)および田尾龍太郎教授(果樹園芸学)らと会談しました。

ISHSは世界の約150の国と地域からの約7000人の園芸学研究者に加え、約200の法人や国・地域等が加盟する学会で、田尾教授は平成26年にアジア初の理事に就任しています。同学会の下では、園芸作物の品目別または学問領域に焦点を当てたシンポジウムが会員の手により年間40件以上開催されており、今回のDrew会長の来日は、山形県で開催された第8回国際オウトウ(桜桃)シンポジウムへの参加に伴うものでした。

会談では、Garry-John Piller准教授(国際交流室)、また現在客員教員として本研究科に滞在しているLaurent Torregrosa教授(Montpellier SupAgro, France)およびFerruccio Giametta准教授(University of Molise, Italy)を交え、各国での園芸作物の栽培と生産、そして農学研究のあり方等についても意見が交わされました。Torregrosa教授は、「研究者は自分の分野の研究に集中しがちだが、農学研究は今後、気候変動や環境汚染に関する社会科学的な視点も取り入れるべき」とし、会談の出席者もこれに同意しました。

Drew会長によれば、ISHSはこれまでヨーロッパと北米を中心に活動してきたが、現在はアジアでの活動が拡大しつつあり、今後は南米やアフリカでの活動も強化していくとのことです。ISHSと農学研究科の間での協力や情報交換等も一層活発化することが期待されます。


会談の様子


ISHSの概要を紹介する田尾教授(手前)


農学研究のあり方等について意見を述べるDrew会長(右)


左から、Piller准教授、Giametta准教授、Torregrosa教授、秋津副研究科長、Drew会長、田尾教授、神崎国際交流委員長