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【研究成果】生体内で生じる代謝変動の全貌に迫る -メタボローム解析による新たな薬の効き方の発見-

投稿日: 2015-02-18

高橋春弥 農学研究科研究員、後藤剛 同准教授、河田照雄 同教授らの研究グループは、かずさDNA研究所と共同研究を行い、最先端の分析技術であるメタボローム解析を駆使して、脂質代謝に重要なPPARα(ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体:peroxisome proliferator-activated receptor)を活性化した際に、肥満・糖尿病モデルマウスの血中代謝物にどのような変動が生じるのか、その網羅的解析を行いました。その結果、脂質異常症治療薬投与によりPPARαを活性化させた際の血中代謝物変動の全体像を明らかにすると同時に、血糖値制御作用があるLPC(16:0)と呼ばれる代謝物の血中濃度が特徴的に変動することを見出しました。また、この代謝物の生成機構と脂質異常症治療薬の新たな効き方の一端を明らかにしました。

 本研究成果は、2015年2月15日付の米国科学雑誌「Journal of Lipid Research」誌に掲載されました。

詳細は、こちらを御覧ください。