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バングラデシュ農業大学アワル教授、農学研究科を訪問

投稿日: 2014-05-30

 バングラデシュ農業大学(BAU)農業動力機械学部アブドゥル・アワル教授は28日、京都大学農学研究科を訪問し、同研究科の宮川恒研究科長、縄田栄治副研究科長、近藤直国際交流委員長と会談しました。

 この会談は、同研究科と BAU が2012年に締結した学術・学生交流協定に基づき、両機関の連携を強化することを目的として行われました。

 特に交流が盛んなのが地域環境科学応用生物科学農学専攻で、BAU から修士・博士課程学生や日本学術振興会(JSPS)外国人特別研究員を、継続的に受け入れてきました。

 会談では、そうした交流を振り返るとともに、今後の連携の在り方について話し合いました。宮川研究科長の研究室(生物調節化学)は、応用生命科学専攻に属することから、既に活発な交流を行っていた専攻に留まらない範囲で共同研究の可能性を探る議論となりました。

 BAU 農業動力機械学部の強みが活きる連携の形について、縄田副研究科長は「例えば、日本の農業人口の減少という課題への対策として、省力農業技術を共同で研究するといった切り口が考え得る」とし、その場合に関係してくる双方の研究室についても話が及びました。

 学生交流の維持・発展に必要な財源の確保について、近藤委員長は「(本研究科が採択された)文部科学省『国費外国人留学生の優先配置を行う特別プログラム』だけでなく、例えば『アジア開発銀行(ADB)日本奨学金プログラム』なども利用し、今後も積極的に来てほしい」とし、歓迎の意をアワル教授に伝えました。

 アワル教授は翌29日、近藤研究室の主催するセミナーで、招待講演者として登壇しました。

近藤委員長、アワル教授、宮川研究科長、縄田副研究科長
(左から)近藤委員長、アワル教授、宮川研究科長、縄田副研究科長

近藤委員長、アワル教授、宮川研究科長、縄田副研究科長、飯島由多加
 BAU農業動力機械学部の最近の取り組みについて紹介するアワル教授(左奥)