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ハワイ大マノア校 CTAHR 前学部長、連携強化に向け農学研究科を表敬:バイオ燃料の国際共同研究を呼びかけ

投稿日: 2014-04-17

 ハワイ大学マノア校熱帯農業・人的資源学部(CTAHR)西太平洋諸島サン・グラント・サブセンター長のアンドリュー・ハシモト教授は14日、京都大学農学研究科を訪問し、同研究科の宮川恒研究科長、縄田栄治副研究科長、近藤直国際交流委員長と会談しました。

 この会談は、両大学間で2003年に締結された学術交流協定に基づき、同研究科と CTAHR 間の連携を強化することを目的として行われました。

 両機関は、近藤委員長が2004年のアメリカ農業工学会でローレン・ゴーツ CTAHR 准教授と知り合って以来、様々な形で親交を深めてきました。国際会議の度に双方の教員が話し合い、セミナー共催や研究指導アドバイスなどをとおした交流を続けました。2013年には宮川研究科長がチン・リー CTAHR 教授を客員教授として招き、英語による環境生化学・論文執筆に関する講義が開講されるに至りました。

 今回、2000年から10年にわたって CTAHR 学部長を務めたハシモト教授が来訪することで、双方の強みと蓄積を踏まえた上での議論を進めることができました。

 会談の最後、ハシモト教授は「再生可能エネルギーから、熱帯農業資源、食糧安全保障、気候変動、ひいては地球人口など、(本交流に)関連する範囲は呆然とするほど広い。では誰が始めるのかと言うと、それは大学以外にない。京大農学とハワイ大 CTAHR が協力し、こうした分野の教育・研究の発展に貢献していきたい」とし、更なる連携強化に期待を寄せました。

 ハシモト教授は翌15日、近藤研究室が主催したオープンセミナー「バイオ燃料に関する共同研究機会」に登壇しました。産官学プロジェクト3件の代表研究者を務めるハシモト教授は、これらプロジェクトの概要(助成規模:アメリカ農務省、エネルギー省などから計約1,500万ドル)や、京都大学との共同研究の可能性などについて紹介しました。セミナーには部局内外から約50名が出席し、ハシモト教授と意見を交換しました。

近藤国際交流委員長、ハシモト教授、宮川研究科長、縄田副研究科長
左から、近藤国際交流委員長、ハシモト教授、宮川研究科長、縄田副研究科長

近藤国際交流委員長、ハシモト教授、宮川研究科長、飯島由多加
会談中の様子